10月5日 金曜日

お世話になります。 アウラの野々山です。

暑い日や寒い日や台風や 天候が目まぐるしく変わり 体調も崩しやすい時期ですね。
皆様 お体 ご自愛くださいね。

今日はちょっと介護業界のお話をしたいと思います。

先日 ニュースで小さく取り上げられましたが、64職種における40代の平均給与
介護業界はなんと最下位の64位でした。

まー予想通りといえば予想通りですが、15年強 介護を生業にしていますが、やはり給料が高いとは言えません。
私事ですが それでも子供が3人いて家のローンを抱えてカツカツですが、何とか生活をしてきました。

介護はやりがいのある仕事で、お金には代えられない尊いものがあると思っています。でもキレイ事だけでもいきません。
当然プロとして仕事をしている以上 対価としてのお給料は必要になるからです。

それがいまの給料に見合っていないかどうかは 私にはわかりません。 
介護の質が低い 介護力のない 介護職員が世の中にいるのも確かです。

生産性や売り上げなどで、職務を評価することも難しいと思っています。
私は今 評価する側になってしまったので、評価しているのはその人の 人となりや、利用者への接し方
改善提案や日頃の頑張りといったところです。
どれも数字では評価できない部分です。

だから介護職は数字で評価されないので、給料に返ってこないともいえると思います。

介護職は今後 絶対になくならず 拡大を余儀なくされる職種であるには間違いないでしょう。
しかしそこにはある現実は 低給料で労働環境が悪いというところです。

アウラでは労働環境の改善には力を入れてやってきています。 労働環境が悪いところでも仕事したことがありますが、長時間労働や
環境が悪いと必ず仕事の質が落ちるからです。 仕事の質の低下は即に利用者へとつながります。 高齢者の命を預かっている仕事の上
仕事の質の低下は絶対に避けないといけないと感じています。 サービス残業がない事や有休消化率に関しては同業種から見ればいい方だと自信を持って言えます。
ただ、給料面に関してはいかんともしがたいところがあります。
というのは 介護業界における経費の大部分は人件費がしめ、その売り上げは介護給付費 要はお国からのお金に
なるからです。 そこが上がらないことにはどうしようもないという現実があります。

労働力の不足 低給料 そこでお国がひねり出したのが外国人労働力でした。 
以前アウラに 外国人研修生の見学を受け入れたことがあります。 私自身は外国人労働力に何の偏見もありませんが、
戦争を経験されている世代の方たちには、 東南アジアや中国に いい思い入れのない方が必ずしもいらっしゃるのも事実です。

しかし実際 受け入れてみると 外国からわざわざきてたいへんだねーと ねぎらう 認知症の方
片言の日本語でコミュニケーションを図ろうとしてうまくいかないと 筆談や絵を描いてコミュニケーションを図る
外国人。 正直 びっくりしました。 それがすべてではないでしょうが、私の考えすぎだったような気がしました。

これから確実に外国人の介護は増えていくことと思います。

課題はたくさんあることとは思いますが。 受け入れなければばならない時は必ず来ると思います。

でも介護に必要なのは心です。 数字で評価できないから、大切なのは心でしかないと思っています。

心を失った質の低い介護をしている日本人がいる一方
生活のためとはいえ日本に来て介護をしようとしている心のある外国人もたくさんいます。

私は 23人の入居者と30人のスタッフの生活を守るのが仕事です。 
仕事のなので当然大変なこともありますが、入居者もスタッフもみんなが笑顔でいられる環境をつくりたいと思っています。
まだまだ道半ばですが。

看護師が今の看護師としての地位を確立するのに50年かかりました。
介護保険制度が始まり18年 まだ32年もかかるのかーと思うといやにもなりますが。

私はこの仕事が好きなので、まだ知らない誰かにも知ってもらいたいと思うと同時に介護を仕事としてもっと
強くしたいと思っています。

本末転倒な話ですですが、生活に困らないくらいのお給料がもらえて、人生の最後の時をお手伝いする仕事。
ありがとうをどんな仕事より言ってもらえる仕事  そんな仕事かなと思っています。

介護を語りだすときりがありませんが、この仕事が好きなのに生活のために離職してしまう 有能な介護が一人でも
減るように改善してもらえればと思っています。

そんなこんなで
これからもアウラは前に進んでいきます。

私が後期高齢者になるころには ロボットに介護されるのかなーと思う今日この頃です。

それではまたよろしくお願いいたします。